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Newsletter2022年4月号【ヨコオ】~0.3N低バネ圧スプリングコネクタ~「小型/薄厚製品」

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今号では、ヨコオオリジナルコネクタの一つである『低バネ圧スプリングコネクタ』の特徴と用途事例について、ご紹介させて頂きます。


 





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【スプリングコネクタのバネ圧(接点圧)の低減化】

ヨコオの標準コネクタである「スプリングコネクタ」のバリエーションの一つとして、「低バネ圧スプリングコネクタ」があります。

通常のスプリングコネクタは、バネ圧(接点圧)を基本的には1.08N(約110gf)にて設定させて頂いております。このバネ圧(接点圧)を0.3N(約30gf)まで低減化を行ったスプリングコネクタになります。
(注)形状や仕様によりバネ圧は異なる為、代表的な数値となります。
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【バネ圧(接点圧)低減化の経緯】

市場問わず様々な製品でご愛顧頂いております「スプリングコネクタ」ですが、「バネ圧(接点圧)を低くしたい」というご要望がありました。

「小型/薄厚製品」「多数ピン使用」等で、通常のバネ圧(1.08N)では一部製品にご使用頂く際にバネ圧が強すぎてしまい、ロック機構がない製品側を押し上げてしまうケースがある為、ヨコオの「スプリングコネクタ」の性能を保持したまま、バネ圧(接点圧)を低減化させた、「低バネ圧スプリングコネクタ」のリリースに至りました。

これまではカスタムでの対応を主としておりましたが、ニーズの高まりを受け、標準品ラインナップ化を行いお求めやすいコネクタに致しました。

低バネ圧スプリングコネクタ ラインナップ ※順次拡充予定

(拡大図)


【低バネ圧スプリングコネクタおススメポイント 

<ポイント1.>
「小型/薄厚製品」やスプリングコネクタの嵌合相手が柔らかい材料のモノ(例.FPCや薄厚基板等)で、通常のバネ圧だとバネ圧が強すぎてしまい、製品に不都合を生じてしまう製品におススメです。

~ 一例 ~
  • 薄厚製品の内部で通常バネ圧スプリングコネクタを使用した際、製品にバネ圧に耐えられる強度が無く、製品が歪んでしまう。
  • スプリングコネクタの篏合相手や実装部(固定部)がFPC等の柔らかく薄厚の基板で、通常のバネ圧では基板が歪んでしまい、安定した導通を確保できない。




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<ポイント2.>
外部接点(充電、クレードル接点等)で通常のスプリングコネクタではバネ圧が高くなってしまい、正しく導通(充電)が行えない製品におススメです。充電等のクレードル用途の場合、製品自重よりバネ圧が高くなってしまうと、正しく導通(充電)が行えません。

特に、「小型/軽量製品」や「ドッキングステーション(多数の信号を抽出する必要がある製品)」では、良くあるケースです。

バネ圧が低い事で、こういった事象を解消頂けます。


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​​​​<ポイント3.>
接点間距離ごとに合わせ、短長豊富な「ラインナップ」を取り揃えております。
(嵌合高さ:2.5mm~3.5mm)
ご使用になられる嵌合距離毎でお選び頂けます。

※順次拡充予定

(拡大図)


<ポイント4.>
標準のスプリングコネクタ同様、ラインナップ以外の「仕様変更(カスタム仕様)」も対応可能です。

  • スプリングコネクタ自体の仕様変更
  • 低バネ圧スプリングコネクタの多極化(多極コネクタ化)
  • 標準バネ圧品と低バネ圧品のコンビネーションコネクタ
 等々

一部のカスタムでは初期費用不要で対応も可能です。
御社ご製品に対しての最適化提案もヨコオは得意としておりますので、お気軽にご相談ください。

【お客様のご使用例(ご採用事例)】

<事例1.> ワイヤレスイヤホンや補聴器等の充電用コネクタ

昨今のワイヤレスイヤホンや補聴器等で専用ケース内で保管中に充電が行える製品が増えてきております。専用ケースにはバッテリーが搭載されており、挿入したイヤホンに充電を行える構造になっています。その専用ケースとイヤホン間の充電用コネクタとして、ヨコオの「スプリングコネクタ」は多数ご愛顧頂いております。
イヤホン本体はウエアラブル製品という事もあり、小型、軽量となっている為、軽量の相手側に対してばね圧が高いスプリングコネクタでは、正しく嵌合できずに充電が行えないというお話を頂くケースもありました。この充電コネクタ部にヨコオの「低バネ圧スプリングコネクタ」をご使用頂く事で、ケース内での安定した嵌合が可能となりました。


 


 
<事例2.> スマートウオッチやウエアラブル製品等の内部接点コネクタ

スマートウオッチやウエアラブル製品は身体に装着させる事から、小型、軽量はもちろんの事、薄厚の製品が好まれております。
ウエアラブル製品は身体に装着させて使用する事から、小型、軽量が着目されがちですが、製品の厚みも重要視されております。身体に装着した際の出っ張り(突起)によって使用者がストレスを感じてしまう事があるようです。
その為、製品の薄厚化もウエアラブル製品にとっては重要な要素の一つとなっています。

機器や製品を薄肉化させる事は、内部で使用されている各部品も薄肉化された部品を使用される事が多く、通常のスプリングコネクタではバネ圧が高く、部品や製品を変形させてしまう事象があります。

ヨコオの「低バネ圧スプリングコネクタ」をご使用頂く事で、薄肉化された部品への嵌合も可能となり、薄肉製品内で安定しでご使用頂く事が可能となります。



 
<事例3.> スマートメーターやドッキングステーション等のIOコネクタ

複数の信号を検出させる際、多くの極数が必要になります。そんな多極コネクタにも市場を問わず幅広い製品で「スプリングコネクタ」はご愛顧頂いております。
近年ではエコエネルギーの意識が高まっており、またIoT化の促進も相まって生活インフラのIoT製品であるスマートメーターが普及してきております。海外の一部の国では設置義務化も促進されております。

各エネルギーの検出や管理を個別、もしくは統合してネットワーク化させている製品にとなり、複数の信号を送受信させ、また製品の設置や着脱を有するケースもある為、「スプリングコネクタ」を複数本使用した多極コネクタとしてご使用頂いております。

製品自体が大きかったり(有る程度の重量がある製品)、篏合時の固定がしっかりしている(篏合時のロック機構がある製品)様な製品ばかりではない為、前述のウエアラブル製品同様、通常のバネ圧では不都合になってしまう事象があります。(1本のスプリングコネクタではバネ圧が約1Nですが、ご使用されるピン数によってバネ圧が本数分高くなってしまう)
そこで、ヨコオの「低バネ圧スプリングコネクタ」をご使用頂く事で、1本辺りのバネ圧を低減させ、多数本ご使用頂いてもバネ圧をそれ程高くならずにご使用頂けます。 (バネ圧の対比:通常品1本に対し、低バネ圧品だと約3本分)

【編集後記】

ヨコオではお客様の声(ご要望)から特定の市場や製品問わず、日々の改善や新規開発を推進しております。

また、お客様の設計や選定等のご負担を軽減できる様、多彩な「標準品のバリエーション」に加え、これまでの経験や実績を活かしたご提案やアドバイス対応等も行っております。

「お困りごと」、「ご要望」、「ご質問」等ございましたらお気軽に「問い合わせフォーム」よりご相談ください。ご質問のみでも構いません。誠心誠意対応させて頂きます。





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